さて、後半の変化の原因が、響鬼のテーマ性に関わっている。つまり、少年の自己実現の方向性を現実的な路線に修正するということが大きな要因だと、僕は考えたのですが、どうもそういうことではないらしいのです。
前半の番組に対して、視聴者の反応は大きかったし、大好評だったと認識しています。少年の背景を丁寧に描き、気持ちを丁寧に描き、胸に迫るドラマを展開していました。視聴率も高かった筈です。大健闘、大成功の筈でした。
でも、いろいろ調べてみると、響鬼関連のおもちゃの売れ行きが芳しくなかったようですね。(今更で、すみません。知りませんでした。)
物語のおもしろさの軸に、童子と姫が魔化魍を山の中で育て、通りかかった人間をエサとして与えているという謎があって、その魔化魍を倒す方法が音撃しかないという設定でした。山に分け入って、狩りをする鬼というのが、新鮮でした。
しかし、おもちゃとして売り出すには、太鼓・ラッパ・ギターなどでは、確かに売れないかもしれませんね。あまり武器らしいイメージではないような気もします。
ということは、スポンサーのバンダイが路線変更を命じたと言うことなのでしょうか?もっと売れる武器に変えるとか、フィギュアにしろとか注文をつけて、監督や作家まで変えてしまったのか?
もし、そうだとしたら、ドラマは商品を売るための道具としか思えませんね。ドラマが、その作品としての自立性・独自性を貫けないで、自分たちの責任でない理由で変更を迫られるとしたら・・・。やはり、いたたまれない気持ちになります。
メディアに乗る作品は、スポンサーの販売促進に貢献することが全てなのでしょうか。どんなに内容が良くても、ここがクリアできなければ生き残れないものでしょうか?
僕が響鬼を通じて感じたものは、そういったメディアのあり方に対する疑問です。資本に気に入られなければ、排除されてしまうとすれば、あまりにも偏った世界ではないかと思います。
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