長く生きてきて、「中年」と呼ばれるようになっても、仮面ライダーは見続けてきました。平成ライダーシリーズは、どれもそれなりに面白かった。
でも、自分の中では、今でも完全に「響鬼は別格!」です。心に残った深さ=不動の1位をキープしています。
なぜ、これほどまでに響鬼に惚れ込んだのか?揺さぶられたのか?自分でも、なんかよくわかりませんでした。
でも、ライダーを見て、こんなに泣けたことはない。こんなにワクワクしたことはなかったんです。
今はわかります。それは、テーマの良さと人間が丁寧に描き込まれているシナリオ・演技力の高いプロの役者さんがそろっていたこと。それらの相乗作用だったと思います。
96年に神戸児童殺傷事件で「酒鬼薔薇聖斗」と名乗る少年(当時中学生)が「透明な存在」という言葉を使いました。この言葉の反響は大きかったのですが、事件が重大すぎて、メディアでは、その問題に正面から答える番組って、なかなか出てきませんでした。
どこかで取り上げないのかと思っていたら、なんと仮面ライダーで、これに挑んできた。「少年よ」を初めて聴いて、鳥肌が立ちました。まさに、大人の側から、現代の少年の心情に立ち入って、勇気づけようとしていると感じました。
難しい問題から逃げるのでなく、(それも超メジャーな番組で)果敢に挑んでいく姿を見て、まず、その心意気に感激したのです。
こんな番組を世の中の大勢の子どもたちや大人が見て、日本全体にいい影響が出たらいいなと率直に思いました。
番組が終了して月日が流れたけれど、やはり、このまま終わらせるのは惜しい。なにか書き残しておきたいという気持ちで、拙いブログを立ち上げることにしました。
僕はマニアックなファンではないし、詳しいデータも取っていません。リアルタイムで真剣に番組を見てきた一般人です。ここで書くことは、直感であったり、主観的感想になるかもしれませんが、素直な気持ちを書かせていただきます。
間違った内容や不正確な記述があったら、ごめんなさい。まったく悪意はありません。
よかったら、僕の響鬼に対する思いや考えを読んでください。
2007年12月08日
「まるで透明になったみたい 全部自分をすり抜けていく そんな風に感じてたのかい」
本当に信頼できる大人から、生き生きしたリアルな人生の歩き方を教わりたい。生きていく重みや価値を伝えて欲しい。いい時も悪い時もつき合って欲しい。物事をどういう風にとらえ、どう取り組んで、どう解決していけばいいか。きれい事じゃなくて、ぶつかり稽古で教えて欲しいんだ。
今、僕が中学生だったら、身の回りのリアルさのない現実に空しさを覚え、そんなことを考えるんじゃないかと思います。
大人の言うことが、ご都合主義であったり、世間並みの価値観を押しつけているだけだったり、実は何もわかってないのに、どこかで聞いたようなことを受け売りしているだけだったり・・・。
本当に信頼できる大人って、どういう人なんだろうか?
「少年よ」を聴いて、まず、こんなことを感じました。この番組を追っていけば、1つの回答が示されるかもしれないなと・・。
「透明じゃない」ということは、「自分の色(音)を持っている」んだろうな。そう思って見てみると、響鬼を中心に、番組初期の猛士メンバーには色があったように思います。
「各自の創意に基づいて自主的に行動してる自由でゆるやかな組織」で「ストイックに鍛錬しつつも、活動や人間関係を楽しんでる」という雰囲気がありました。この流れが、僕は好きでした。
透明になってしまうのは、なんらかの圧力や非人間的な規律で縛られて、自分の裁量が限定され、ロールプレイを強いられるからではないかと、その逆を考えながら感じました。
僕たちの日常に、どれだけ自由な裁量の余地が残されているのか?大人も子どもも、生活の大部分はすでに制圧されていて、おまけの時間で自由探しを余儀なくされているのではないか。所属組織で、自由に決定できる権利を獲得して、自分の色が出せるのか?現実には、きびしいと思う。
だからこそ、響鬼には、型にはまらない自由な精神を持ち続けて欲しかったのです。
posted by ホーサク at 13:43|
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